茶餉台ちゃぶだい)” の例文
旧字:茶餉臺
こまごまと茶餉台ちゃぶだいをつくって、手料理なんですよと並べたてて男に愛らしい女と思われたいなぞとは露ほども考えないのである。家庭的な女と云う事はきんには何の興味もないのだ。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
蚊いぶしを燃やして、小さい茶餉台ちゃぶだいにノートを拡げる。もう、あとを続けて書くより仕方がない。甘くてどうにも妙な小説だ。幻影だけでまとまりをつけようとするプロット。暑いせいかも知れない。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)