色現色滅しきげんしきめつ)” の例文
すべては、繰り返し繰り返しさるる是空ぜくう色現色滅しきげんしきめつであるにすぎないと教えてでもいるかのように、また、自分自身をなぐさめているもののように、心なき者の胸へも、秋のあわれが、こだましてきた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)