“船室(カビン)” の例文
さらぬだにどこかじめじめするような船室(カビン)には、きょうの雨のために蒸すような空気がこもっていて、汽船特有な西洋臭いにおいがことに強く鼻についた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「船室(カビン)ならば永田(ながた)さんからのお話もありましたし、おひとり旅のようでしたから、医務室のわきに移しておきました。御覧になった前の部屋(へや)より少し窮屈かもしれませんが、何かに御便利ですよ。御案内しましょう」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)