船坂ふなさか)” の例文
越前船坂ふなさか称念寺しょうねんじの僧である。文通などしたことがあって、わずかに知り合っている仲ではあったが、頼って行ってみた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
播州ばんしゅう備州の境、帆坂ほさか船坂ふなさかの二つ峠は山陽道第一の悪路です。輦輿の人馬もそこでは行きなやむにちがいなく、かつはみな東国勢のこと、道は不案内にきまっている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)