肩衣姿かたぎぬすがた)” の例文
富子も雛吉も十七八の頃からもう真打株になっていて、かれらが華やかな島田に結って、紅いふさのひらめくかんざしをさして、高座にあらわれた肩衣姿かたぎぬすがたは、東京の若い男達の渇仰かっこうのまととなっていた。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)