股引穿ももひきば)” の例文
わたしは喫驚びっくりして頭を上げると、頬骨の尖った唇の薄い、五十前後の女が一人、わたしの眼の前に突立っていた。袴も無しに股引穿ももひきばきの両足を踏ん張っている姿は、まるで製図器のコンパスみたいだ。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)