聖護院無品親王しょうごいんむほんしんのう(静恵)が御違例の時、医療の術を尽されたが、しるしが無い。大般若だいはんにゃの転読、祈祷皆そのしるしなく既に危くおわしました時、上人を招請されたことがある。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)