羽倉信美はぐらのぶよし)” の例文
妻の瑚璉尼が死んで、全く孤独のやもめの老人となつた秋成は、一時、弟子の羽倉信美はぐらのぶよしの家へ寄食してみたが窮屈で堪へられず、またよろぼひ出て不自由な独居生活に返つた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)