「汝の堅めし美豆ミヅ小佩ヲヒモは誰かも解かむ」と問はしめ給ふと、さほ媛は美智能宇斯王ミチノウシノミコの女の兄毘売・弟毘売をお使ひになつたらよからう、と奉答されてゐる一事である。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)