罪障感ざいしょうかん)” の例文
あのとき感じた奇妙な罪障感ざいしょうかんを、あらためて心に呼びおこした。それがあの時、怒りや怨恨の代りに、少年の心を占めてゐたのだ。なぜだらう、少年はそれを疑つた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
むしろその反対に、自責や悔恨や、一種の罪障感ざいしょうかんともいふべきものに対する畏怖の念が、こころの全面を占めてゐた。少年はこの突発的な火傷事件が、おそろしく正確な天罰のやうに思はれた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
そこには一種の罪障感ざいしょうかんと自責の念が、黒々とよどんでゐた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)