終焉しうゑん)” の例文
じつとその波の面を見詰めてゐた怪僧は、やがて、「我が終焉しうゑん期が来た」といつて、月光の射し込む草堂の中に、固く膝を組んで眼を閉ぢてしまつた。
海潮の響 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)