紙屑買かみくずか)” の例文
がんりきが石垣の蔭からよく見ていると、手拭を畳んで頭にのせ、丸い御膳籠ごぜんかごを肩に引っかけた紙屑買かみくずかいです。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
七兵衛が最初この家へ入った時から見え隠れについて来て、今まで路地内ろじうちや表通りをうろうろしていた一人の紙屑買かみくずかいが、いま七兵衛が出かけると、またそのあとをついて行きます。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)