管領かんれい)” の例文
『八犬伝』も八犬具足で終って両管領かんれいとの大戦争に及ばなかったらやはりただの浮浪物語であって馬琴の小説観からは恐らく有終の美を成さざるうらみがあろう。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この年——享徳きょうとく四年の夏、鎌倉公方足利成氏かまくらくぼうあしかがしげうじ管領かんれいの上杉氏が不和になって、その戦火で公方の館はあとかたもなく焼きはらわれ、公方は下総の味方へ亡命されたが、それ以来