等持院殿仁山大居士とうじいんでんにんざんだいこじ」のそれで、懸物かけものもまた故人が戦陣のひまにはよく画いていたといわれる尊氏自筆の地蔵絵であった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)