“竹柴館”の読み方と例文
読み方割合
たけしばかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹柴館たけしばかんの一夜はまさしくそれだった。その夜葉子は、次の朝になって自分が死んで見いだされようとも満足だと思った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
葉子と倉地とは竹柴館たけしばかん以来たびたび家を明けて小さな恋の冒険を楽しみ合うようになった。そういう時に倉地の家に出入りする外国人や正井などが同伴する事もあった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
竹柴館たけしばかんで一夜を過ごしたその朝にも、その後のたびたびのあいびきのあとの支払いにも、葉子は倉地からそのポケットブックを受け取って、ぜいたくな支払いを心持ちよくしたのだった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)