北畠親房きたばたけちかふさもその神皇正統記じんわうしやうとうきに於て、乱国の始めだと云つて慨嘆してゐる如く、当時に於ける国家の大患であり、武士がその勢力を獲たのも、荘園が、その根拠を与へたからである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)