ぽんど)” の例文
余の叔父を幽霊塔の近辺へ誘き出した彼の贋電報の作者が誰で有るかと怪しんで居る事ゆえ、聊か喜び、先ず子供の身姿を見て、是ならば充分と思う値を附け「三ぽんどるよ」と云うに
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
... 去り、外国へ移住なさい、再び此の国へ足踏みせぬと云う約束の上で、旅費は私が二百ぽんど出しますから」穴川「夫は何う云う訳で」余「何う云う訳とて、貴方が此の国に居ては秀子の幸福に邪魔に成ります」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
余「報酬は幾等でも厭いませんが、真に貴方の力で、相違なく助かりましょうか」先生「くどくお問い成さるに及びません、私の力ならば助けるぐらいは愚かな事、何の様にでも貴方の望む通りに救って上げます、が其の代り驚くほど報酬が高いのです」余「高いとて幾万ぽんどを ...
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)