碁石いし)” の例文
大きな碁盤には例の通り、黒と白の木で作った碁石いし代りのものが、二三十並んでいる。黒はどこへ打っても、すぐ四三か四々が出来て勝てそうだ。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
澄々ちょうちょうたる碁石いしの音を楽しんでいるようにも見える。こうして何か考え事があるとき、盤に向って碁をもてあそびながら、その間に策を講ずるのが、この大岡越前守忠相のやり方だった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)