破垣花守やれがきはなもり)” の例文
これまでに何か書きたる事ありやと話は容易たやすく先方より切出されぬ。唖々子はその頃しきりに斎藤緑雨が文をよろこび雅号を破垣花守やれがきはなもりと称ししばしば緑雨が『おぼえ帳』に似たるものを作りゐたり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)