石塔婆せきとうば)” の例文
太郎は、半ば無意識につじをまがった。辻には、石でまわりを積んだ一囲いの土饅頭どまんじゅうがあって、その上に石塔婆せきとうばが二本、並んで、午後の日にかっと、照りつけられている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)