相殺さうさい)” の例文
しかし、自分も時にはそのやうに快く昂奮できるのだと知つた悦びは、翌日冷静になつた時、今月分の小遣銭をすでに費消して了つた後悔のために相殺さうさいされてゐた。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)