白鞘しろざや)” の例文
局長は白鞘しろざやの短刀を腰にさしている。あと舷側まで、ほんの一伸ひとのびだ。おそれているわけではないが、胸が躍る。局長は、ひょいと身体をかるく浮かして、舷側に手をかけた。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)