白磁瓶はくじへい)” の例文
二人ふたりの間には、一脚の卓ありて、桃色のかさかけしランプはじじと燃えつつ、薄紅うすくれないの光を落とし、そのかたわらには白磁瓶はくじへいにさしはさみたる一枝の山桜、雪のごとく黙して語らず。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)