痲疹厄はしか)” の例文
蝶子は痲疹厄はしかの他には風邪かぜ一つひかしたことはない、また身体からだのどこ探してもかすり傷一つないはず、それまでに育てる苦労は……言い出して泪の一つも出る始末に、柳吉は耳の痛い気がした。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)