物物而責之用ものをものとしてこれがようをせむれば用亦窮矣ようもまたきゆうす東坡とうば外傳のはじめに題せし西疇子せいちうしが言もおもはるゝは、二三の新聞の文學を視るこゝろの狹さなり。文學國を滅ぼすといふものあり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)