珂瓈からん)” の例文
一切の物音は絶えて、唯ざあと降る音、ざあっと吹くおとばかりである。忽珂瓈からんと硝子戸がひびいた。また一つ珂瓈と響いた。ひょうである。彼はまだ裸であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)