焼木杙やけぼっくい)” の例文
旧字:燒木杙
自分のやることはいつもこれだ、決して番狂わせはないんだ、自分はやっぱり駄目な奴だ、焼木杙やけぼっくいだと思った。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
彼は頓馬とんまで、哀れで、笑止千万な奴ではあるが、それでも少くとも雀威すずめおどしの用には立つ。私には自分がなんによらず物の役に立とうなどとは思えなかった。私は自分を一本の焼木杙やけぼっくいだと思っていた。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)