無造做むざうさ)” の例文
己の這入つたのを見て、紳士は手に持つてゐた楽器を、気の無いやうな表情をして、無造做むざうさに卓の上に投げて、心から相許した友達同志が互に顔色を覗ひ合ふやうな様子で、君の顔を見た。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)