烙炉ほいろ)” の例文
半蔵らの目にあるものは、徳川氏と運命を共にする屋敷方の離散して行く光景を語らないものはない。茶摘みだ烙炉ほいろむしろだと騒いでいる木曾の季節の中で、男女の移住者の通行が続きに続いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)