灰吹銀はいふきぎん)” の例文
対馬の灰吹銀はいふきぎんを千貫目、ペセダの銀銭を二十貫、ほかに錠銀じょうぎん康煕銭こうきせんを用意しておいた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
吉之丞は舵場の櫓で、一なみごとに淡くなる琉球の島影を見送っているうちに、李旦がいっていた海賊船のことを思いだし、船室に置いてある灰吹銀はいふきぎんの金箱が、急に重荷になってきた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)