漆喰場しつくひば)” の例文
時々看護婦などが洗ひ流した漆喰場しつくひばを歩く下駄の音が高く私の耳に響いた。私は固い木枕の上に仰向になつて、硝子天井を見つめたり、また眼を瞑つたりして居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)