渾天儀こんてんぎ)” の例文
「でせう。血だらけの羽織と匕首、それに重い渾天儀こんてんぎの臺を持上げて、そんなものを隱すのは、恰幅かつぷくの良い狩屋三郎でも無きや——」
最上階に渾天儀こんてんぎなどを据ゑて、晴れさへすれば毎晩その上から星の運行を眺め、國家の盛衰から、市井しせいの一個人の運命までもはかるといふ、大變な觸れ込みで
其處には、滅多には見られぬ、渾天儀こんてんぎが据ゑつけてあつたではありませんか。