混凝土コンクリ)” の例文
書卓が混凝土コンクリの上を少しづつ押されて來た。下腹部にちからが這入つたことが判つた。女は眼をうごかさずに言つた。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
白くかがやいた混凝土コンクリの景色ばかりであつて、どうしてお客樣が一人もゐないんだらうといふ不審と、ありやうのない不覺の寂寥に打たれたのである。
末野女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
男は丘のやうな道路わきの、入口が五六段になつて踊り場のある、僅かな混凝土コンクリの空地に書卓を置いてゐた。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
混凝土コンクリの急勾配の石段があるんだが、外からは見えない筈なんです。」
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)