海藻もくず)” の例文
「それだけか」と、トム公の影は海藻もくずの中を泳ぐ縞鯛しまだいのように、ぴちぴちと、正確な針路を探って、青い庭園の闇をわけて行った。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)