十二三歳の頃京都に松岡門人津島恒之進つしまつねのしん、物産にくはしきことを知り、此の頃家君の京遊に従つて、始めて津島先生にえつし、草木の事を聞くこと一回。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)