洎芙藍さふらん)” の例文
現實に執する私の心は時として一碗の査古律ちよこれーとに蒸し熱い郷土のにほひを嗅ぎ、幽かな洎芙藍さふらんの凋れにある日の未練を殘す。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
つつましき朝の食事に香をおくる小雨に濡れし洎芙藍さふらんの花
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
四十路びとおもさみしらに歩みよる二月の朝の洎芙藍さふらんの花
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その悲しいかほ洎芙藍さふらんのやうな
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
洎芙藍さふらんのくさを植ゑたり。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)