まき)” の例文
人取る魔の淵は音を立てぬ、案外おとなしく秀吉の前では澄ましかえったが、其の底知れぬ深さの蒼い色をたたえた静かな淵には、馬も呑めば羽をも沈めようというまきを為して居るのである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)