泥濘路ぬかるみみち)” の例文
さらでだに疲れたる頭を無益に惱ましたるそのうへに尚二百里の間、いぶせき田舍の泥濘路ぬかるみみちを俥に搖られて、ほと/\探勝に伴ふ體苦心苦の辛さを味はひ、したたか幻滅の悲しさを感じてゐたのが
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)