泡雪あはゆき)” の例文
心を引つかきまはされるやうな男を待つてゐるよりも、現在のまゝで生きてゆくのもたのしいと思へた。だが、その愉しさはまるで泡雪あはゆきのやうなたよりないものである事も承知だつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)