“法縄”の読み方と例文
旧字:法繩
読み方割合
ほうじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんな講釈は、おれだって知っているが、いくら法縄ほうじょうをつかむ職業でも、やはり人間は人間だ、泣くなといわれても、泣かずにいられるか、貴様あ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、うすうすそんな様子も察しているが、わしの役儀は町方与力だ。たとえ、事情や場合はどうあろうと、あくまで、法縄ほうじょうは公明に十手は正大にうごかなければならん」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
法縄ほうじょうは公明に! 十手は正大に! およそ社会の清浄と幸福のために、征悪の兵士となって働く捕手は、いかなる場合にも、いかなる相手にも、それが悪である以上は、断じて
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)