汐見しおみ)” の例文
汐見しおみの松のところまで来ると、兵部の娘は、松の根によりかかってしまうと、茂太郎は、少し離れた石の上に腰をかけて、松の枝の間、兵部の娘の振袖の垂れ下っているところから黒船を見ている。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)