水銀軟膏すいぎんなんこう)” の例文
床屋とこやのない村では学校のバリカンがひどく役に立ち、それは男先生のうけもちだった。髪の毛をだんごにしている女の子のほうは、女先生が気をくばって、水銀軟膏すいぎんなんこうをぬりこんでやらねばならない。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)