殆面ほとんどおもて)” の例文
のみならず、更に其角が意外だつた事には、文字通り骨と皮ばかりに痩せ衰へた、致死期の師匠の不気味な姿は、殆面ほとんどおもてそむけずにはゐられなかつた程、烈しい嫌悪の情を彼に起させた。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)