彼はいう、「悉有は仏性なり。悉有の一分を衆生といふ。正当恁麼時しょうとういんもじは、衆生の内外ないげ、すなはち仏性の悉有なり」。ここに道元は「一切衆生悉有仏性」を全然異なった意味に読んでいるのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「無仏性の正当恁麼時しょうとういんもじ、すなはち作仏なり。」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)