櫛笥クシゲ)” の例文
本尊容れで、他の用途に使はれたものは、「ほかひ」以前か、又同時にか、尚一つ考へられる。即、櫛笥クシゲである。此笥に関する暗示は、柳田国男先生既に書かれてゐる。
大唐以來大師の爲に櫛笥クシゲをとり、湯殿の流しに仕へましたとかで、入滅の後も、この聖たちよりほかに、與らせぬ行事も間々御座います。日京卜らしいものもその一つで——。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)