櫂小船かいこぶね)” の例文
おりから水は上げ潮で河幅一杯に満々と、妊婦の腹のように膨れていた。荷足、帆船、櫂小船かいこぶね、水のおもてにちらばっていた。両岸の家並が水に映り、そこだけ影がついていた。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)