樹皮亭ボルケンハウス)” の例文
と云うのは、あの時伸子は、前庭の樹皮亭ボルケンハウスの中にいて、レヴェズの作った虹の濛気が、窓から入り込んでゆくのを、眺めていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
でも、鐘鳴器カリルロン室の真相と、樹皮亭ボルケンハウスから出られなかったことだけは、どうかお訊きにならないで。だって、この館の壁には、不思議な耳があるんですもの。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ところが、あの樹皮亭ボルケンハウスの内枠には、様々な詩文が刻み込まれていて、その中にフィッツナーのその時霧は輝きて入りぬダン・ネーベル・ロー・グクテン(Dann, Nebel-loh-guckten)
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)