たるき)” の例文
曾はそこで蟒衣を、玉帯を着け、お辞儀をして天子の前をさがって家へ帰ったが、そこはもとの自分の住宅でなかった。絵を画いた棟、彫刻をほどこしたたるき、それは壮麗の極を窮めたものであった。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)