榕樹ガジュマル)” の例文
本あぜ道は榕樹ガジュマルの林へ向っていた。そこまではまだ二三町あった。さいわい黍畑は続いて居た。はるかに瑠璃るり色の空を刻み取って雪山の雪が王城の二つやぐらを門歯にして夕栄えにきらめいて居た。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)