楽座がくざ)” の例文
「はい。……この一年あまりは、具足師の柳斎にかくまわれておりましたが、その柳斎も、夏の初めから行方知れず、ぜひなく、知り人の仮面師めんしの手づるで、住吉の楽座がくざへ入り、太鼓打ちなどしておりましたが」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)